夏の虚血性心疾患にご注意
虚血性心疾患は狭心症と心筋梗塞のことで、心臓の筋肉を栄養としている血管(冠状動脈)が、何らかの理由により閉塞し、狭心症では一般的な酸素不足、心筋梗塞においては、心筋の壊死をおこす疾患です。具体的な症状として、胸痛、動悸、胸の圧迫感など胸に現れる症状の他に、左肩や左腕の痛みやしびれ、背中の痛み、のどやあごや歯の痛み等もあります。虚血性心疾患は脳梗塞など、他の血管病同様、冬場に多いと思われがちですが、近年では夏場にも急増している疾患で注意が必要です。
夏場と冬場での虚血性心疾患の発症原因の違い
冬場の虚血性心疾患 |
夏場の虚血性心疾患 |
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寒さで交感神経が緊張⇩ |
暑くて発汗⇩ |
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全身および心臓の血管が収縮⇩ |
血液がネバネバに⇩ |
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血圧が高くなる⇩ |
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血液が流れにくくなる⇩ |
心臓への負担増大 ⇨ |
⇦ 末梢血管が詰まる |
2021年06月24日 09:00